予防歯科

フッ素処理

永久歯列の育成

フッ素でむし歯予防してますか?

むし歯のはじまり

人の口の中には、多くの細菌がすんでいます。
その中のミュータンス菌などのむし歯菌が糖分を栄養にしてネバネバした物質をつくり(デキストランといいます)その中でむし歯菌が増え、プラーク(歯垢)をつくります。

飲食をするとその直後からむし歯菌が糖分から酸をつくりだし、プラークが酸性になります。このとき歯の表面を溶かしカルシウムやリン酸がうばわれます。この反応を脱灰(だっかい)といいます。

しばらくすると、だ液の働きにより、酸が中和されカルシウムやリン酸が歯の表面(エナメル質)に再び戻ってきます。これを再石灰化といいます。
飲食のたびに脱灰と再石灰化がくり返され、脱灰が優性になると、再石灰化がおいつかなくなり、むし歯へと進行していきます。

3つの要因でむし歯ができる!!

エナメル質は、カルシウム、リン、水酸基でできた結晶です。
生えたばかりのエナメル質は、結晶が完全ではありません。結晶の所々に孔があり、不純物も混じっています。その部分がむし歯になりやすいのです。そこにフッ 素を取り入れるとカルシウムやリンの成熟したエナメル質(ハイドロオキシアパタイトといいます。)にする働きを促進します。

さらに脱灰した状態でのフッ素の働きとしては一度溶け出してしまったカルシウムやリンを再び戻し、ハイドロオキシアパタイトへ結晶化を進めます。
・・・そしてフッ素が結合し、完成したエナメル質(フルオロアパタイトといいます。)へと変わり、結晶は強化され酸に溶けにくくなります。

フッ素ってどんなもの?

フッ素は身の回りにある土や水、草や木などの植物、いろいろな動物はもちろんのこと人間の身体にもフッ素は含まれています。

  • 塩:25.9
  • 緑茶:0.1~0.7
  • 紅茶:0.5~1.0
  • みそ:0.9~11.7
  • じゃがいも:0.8~2.8
  • だいこん:0.7~1.9
  • 海:1.3
  • 川:0.1~0.2
  • 地中:280

単位=ppm

ppmとは100万分の1の割合を表す単位。
1kgに1mgのフッ素が含まれている場合、フッ素濃度は1ppmとなります。

当医院で取り入れているフッ素

  1. 歯面フッ素塗布(フロアーゲル)[フッ素濃度 9,000ppm]
    むし歯治療終了後塗布しています。
    対象年齢 2才~ ・・・すべての永久歯が生えそろうまで約3ヶ月に1回、年に4回塗布します。
  2. フッ素洗口(ミラノール)[フッ素濃度 225ppm]
    家庭で毎日使用して下さい。
    対象年齢 4才~・・・夜ねる前の歯磨きの後、ブクブクうがい(30秒)をして、その後は何も食べたり飲んだりしないようにします。
    ※子供の歯を強くするばかりでなく、大人の歯も強くし、むし歯になりにくくする効果があるので、家族みなさんでお使いすることをお勧めします。
  3. フッ素入り歯磨き粉(チェックUP)[フッ素濃度 1,000ppm]
    年齢を問わず、すべての方に使用できます。

シーラント

シーラントで溝をガード!

歯の複雑な溝はプラークがたまりやすく最もむし歯になりやすいところです。この溝を合成樹脂で塞いで、むし歯を予防する方法です。歯を削る必要はありません。

6歳臼歯

6歳臼歯を大切にしましょう

「6歳臼歯」って何?

  1. 永久歯の中で最も早く、6歳ごろにはえてきます。
  2. 永久歯の中で最も大きい歯で、かむ力が最大です。自分の体重と同じ位の力がかかります。
  3. 乳歯から永久歯にはえかわる時期のかみ合わせの中心となる歯です。
  4. とてもむし歯になりやすい歯です。

乳歯のうしろにはえている6歳臼歯

どうして「6歳臼歯」はむし歯になりやすいの?

  1. はえはじめからおわりまでに、数ヶ月からながい場合で2年ほどかかります。
  2. はえてしばらくの間、表面のかたさが不十分なところがあります。
  3. かみあわせの面のかたちが複雑です。
  4. はえる途中では、乳歯より一段低く、ハブラシがうまくとどきません。
  5. 乳歯のうしろにはえるので、見落としがちです。
歯ブラシがよく届かないので、食べかすが残ります。

6歳臼歯をむし歯から守るために。

  1. はえ始めたらフッ素を塗ってもらいましょう。
  2. 歯ブラシの毛先が歯の表面に、きちんと当たるように工夫をして磨きましょう。
  3. 手前の乳歯がむし歯になると、6歳臼歯もむし歯になりやすくなります。
  4. あまいもの、歯にくっつきやすいもののとりすぎに注意しましょう。
  5. 定期的に、かかりつけの歯医者さんで健診を受け、歯をけずらなくてすむようにしましょう。

SMT(唾液検査)

唾液検査を始めました!

簡単な唾液検査をして、
むし歯リスク判定、歯周病リスク判定ができるようになりました。

この検査は採取した唾液から、むし歯(PH・酸緩衝能・むし歯菌数)、歯周病(たんぱく質・白血球)、口腔清潔度(アンモニア)などの全6項目を、今までは不可能だった約5分という短時間で測定し、現在のお口のむし歯リスクや歯周病リスク等を判定する画期的な方法です。

多項目・短時間唾液検査システム

SMT Salivary Multi Test

5分で出来る唾液検査

SMTは3ステップの簡単操作で、測定時間はわずか5分。しかも一度の検査で6項目を測定できます。
多項目と短時間で「お口の健康状態」を測定する、新しいツールの登場です。

STEP 1 

10秒間、軽く洗口する

SMTの測定には、洗口吐出液を用います。
検査キット付属の洗口用水(3ml)を口に含み、口腔内全体にいき渡るように10秒間洗口するだけで試料の採取が完了します。

STEP 2

試験紙と専用機器で測定する

洗口吐出液を試験紙に点着して専用機器にセットすれば、測定がスタートします。
測定時間はわずか5分。SMTは1回のアポイント中に結果をフィードバックできるスピード検査です。

STEP 3

お口の健康状態が一目でわかる
結果シート

検査結果をお知らせ

測定結果はパソコンに転送され、簡単に結果シートを作成できます。

SMTで測定できる6項目の唾液因子

SMTは試験紙を用いて、むし歯酸性度緩衝能白血球たんぱく質アンモニアの6項目を測定します。
その検査結果は、既に確立された各種の分析法と相関を示すことを実証済みです。

  • 口腔内環境は?
  • むし歯になりやすいタイプ?
  • 歯周病になりやすいタイプ?
  • どんなことに注意すればいいの?
  • 食事は?
  • 歯みがきの仕方は?

いろんな疑問にお答えします!
唾液検査についてのご質問等はスタッフまでお声がけ下さい。